<DeNA5-6ヤクルト>◇11日◇横浜
え~っ、これが入っちゃうの!?
プロ野球の公式戦で使用する統一球の飛びやすさを示す「反発係数」が規定より高い数値が出たことが発表されてから一夜明けた11日、“飛ぶボール”を象徴する1発が飛び出した。DeNA三浦大輔投手(40)は5回1死、外角いっぱいに投じたスライダーを、ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)に右翼席最前列まで運ばれた。こすったような当たりが柵越え。番長もさすがに苦笑いするしかなかった。
打ったバレンティンも、少し驚いていた。5回1死、DeNA三浦が投じた外角スライダーに逆らわずにバットを出した。「打った瞬間は入るとは思わなかった」という打球が、飛距離100メートルで右翼席に飛び込んだ。小川淳司監督(56)も「ギリギリだったね」と苦笑いした2戦連続の4号ソロに、「外の球でやられていたので左肩が開かないように意識した。入ってくれて良かったよ」と、ホッとした表情で振り返った。統一球には終始、無関心を貫く。前夜の試合後、飛ぶボールだったことについて聞かれると「自分では飛ぶという感じはなかったよ」と少し戸惑いを見せた。昨年の統一球騒動時も「ボールが変わってようがなかろうが、試合で結果を出さないといけない。影響はないよ」と断言していた。バレンティンには、相手バッテリーの配球データを読み込むなど研究を重ね、昨季に60本塁打を記録した自負がある。だからこそ、ボールの話題には興味はない。
だが、この日ばかりはご機嫌。「状態が上がって来ている感じがする」と2日連続の1発で手応えをつかんだ様子で、舌も滑らかに。「いいコンタクトができたけど、結局は“飛ぶボール”に感謝したいね」とにやりと笑った。「飛ぶボール」という単語は、はっきりとした日本語だった。【浜本卓也】



