3年目右腕が支配下に返り咲いた。阪神は11日、育成契約していた伊藤和雄投手(24)と支配下選手契約を結んだことを発表した。昨年は2軍戦で結果を残せず、オフに育成契約となった。今季は、キャンプから好調で、オープン戦では、3試合に投げ4回8奪三振。2軍公式戦に入っても2試合に登板し、1回2/3で3奪三振。防御率0・00を続け、ようやく朗報が届いた。

 「去年、育成になって悔しくて、はい上がってやろうと思ってやってきた。支配下になってホッとしました。うれしいです」

 2桁の背番号を背負った伊藤和は笑顔だった。背番号は「117」から「92」。かつての守護神、藤川球児(カブス)が02年から04年までつけた出世番号だ。「球団の方にも球児さんのように期待していると言われた。球児さんみたいになりたい」。剛速球で打者を封じ込めるストッパーの系譜を継ぐ。

 和田監督は「とにかく押してほしい。一番いいボールで」と期待した。1軍中継ぎ陣は投壊状態だけに、貴重な戦力となりそうだ。【宮崎えり子】<伊藤和雄(いとう・かずお)アラカルト>

 ◆生まれ

 1989年(平元)12月13日、埼玉県。

 ◆球歴

 中学から野球を始め、坂戸西で甲子園出場はなし。東京国際大で4年春にリーグ優勝。大学選手権で元広島・古葉監督が率いる初出場のチームを4強に導いた。最速150キロ右腕として11年ドラフト4位で阪神入団。

 ◆1年目

 1軍キャンプに参加も右肩の痛みを訴え離脱。「右肩関節周囲炎」と診断。復帰し12年10月3日、中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初先発、初登板。4回7安打4失点(自責点3)で黒星。

 ◆2年目

 2軍公式戦12試合に登板し、防御率11・57。1軍登板はなし。13年11月に育成で再契約。背番号「17」から「117」に変更。

 ◆サイズ

 186センチ、90キロ。右投げ右打ち。50メートル6秒7、遠投110メートル。