<阪神5-1巨人>◇11日◇甲子園

 阪神マウロ・ゴメス内野手(29)が「眼攻守」でG倒だ。4番の働きは8回だった。2点差に迫られた直後に2死二塁の好機を迎えた。カウント1-2から粘って左腕高木京の9球目、低めボール球をすくい上げた。左中間突破。12打席ぶりの安打は、4点目をたたき出す貴重な1本だった。

 ゴメス

 あと1点取れればというチームに重要なところで、いいスイングでいこうと思った。

 お助けマンぶりは、それだけじゃなかった。6回も8回と同じ2死二塁だった。杉内の誘い球に手を出さず、際どいコースを見極めて四球。続くマートンの3ランにつなげた。

 和田監督

 ゴメスが必死にバットを止めて、よくつないでくれた。2試合ほどヒットが出てなかったけど、四球を選びながらね。杉内も状態が良く、低めの変化球に手が出る打者が多い中、よくバットを止めた。

 そして守備だ。両軍無得点の6回無死一塁で、アンダーソンのゴロが一、二塁間へ飛んだ。横っ跳びでグラブに当てると、はじいたボールは二塁上本の正面へ。抜ければ無死一、三塁だったピンチを、体を張って1死二塁に食い止めた。2死三塁からは鳥谷の一塁送球がワンバウンドしたが、難なく拾い上げた。

 ゴメス

 野球は打てない日もある。自分は打つ方だけじゃなく、守りもベストを尽くして貢献したい。(四球は)返したい気持ちもあったけど、マートンがすごく調子がいい。つなげればやってくれるから。

 杉内を「グッドピッチャー」と脱帽ポーズで持ち上げた。その時、和田監督が横を通った。笑顔の指揮官は、親指を立てるサムアップポーズ。本塁打は出なくても、チームに貢献するすべをゴメスは知っている。【近間康隆】