<中日11-6DeNA>◇15日◇ナゴヤドーム

 ベテランが大勝にメモリアルの花を添えた。中日和田一浩外野手(41)が史上41人目となる1000打点をマークした。4回2死満塁で左前に2点適時打で通算1001打点。300号に続く本拠地達成で、通算2000安打もあと88本とした。先発野手全員安打、いずれも今季最多の16安打11得点と打ち勝ち、連敗はストップした。

 和田がまた記念球を手にした。DeNA関係者から中日関係者にバトンされた1000打点のボールをもらい、ニコリと笑った。

 「最近はみんなやさしいね。昔は初勝利とか、初ホームランとかじゃないともらえなかったけど、またもらったよ」

 ちょうど1週間前の8日にナゴヤドームで通算300号を放ったばかり。コレクションがまた増えた。

 2点を勝ち越した4回2死満塁だった。DeNA久保のスライダーを無理やりつかまえた。「当たりは悪かったけど、間を抜けてくれました」。バットは折れ、いつもの鋭い打球ではなかったが、三遊間を破る当たりで走者2人が生還。2000安打よりも少ない史上41人目の快挙でリードを4点に広げた。

 区切りの打点が2連敗中だった打線の呼び水となり、先発野手全員安打。いずれも今季最多の16安打11得点と目覚めた。中4日で20日巨人戦に登板することが濃厚の先発カブレラは5回2失点でスイッチ。戦略的に中継ぎをつなぐ試合だっただけに、攻撃陣に期待がかかっていた。

 「4番までみんな当たっている。6番の僕と5番の森野がストッパーになっているので、何とか乗り遅れないように。とにかく大事なところで打ちたい」

 41歳9カ月での大台は、谷繁の42歳5カ月に次ぐ史上2番目の年長記録だ。「(シーズン)100打点を超えたことがないので、勝負強い打者というわけじゃないですよ」と苦笑いで話した。2000安打まであと88本。メモリヤルイヤーはまだ続く。謙虚に、チームのために、これからも任された仕事をする。【桝井聡】

 ▼通算1000打点=和田(中日)

 15日のDeNA1回戦(ナゴヤドーム)の4回、久保から2点適時安打を放って達成。プロ野球41人目。初打点は西武時代の97年10月5日のダイエー26回戦(西武)。41歳9カ月での達成は、13年谷繁(中日)の42歳5カ月に次いで2番目の年長記録。