セ、パ両リーグが、今季の交流戦で指名打者(DH)制を普段のリーグ戦と逆にし、セの主催試合で採用し、パの主催試合では採用しないことが16日、分かった。今年で10年目を迎える交流戦の特別企画として行うことを、すでに12球団の間では合意しており、18日にも正式発表される予定だ。

 プロ野球誕生から80周年の節目の年でもあり、ファンに新たな魅力や楽しみを提供するのが狙いだ。DH制の入れ替えにより、見どころは増える。投手と野手の二刀流に挑戦する日本ハム大谷翔平投手(19)が本拠地の札幌ドームで「3番ピッチャー」として出場することが可能となる。また、ホームの東京ドームでの打ち合いを得意とする巨人の重量打線が、DH制でさらに迫力を増すのは間違いない。交流戦は5月20日にパの本拠地6球場で開幕し、6月22日まで各チーム24試合ずつ、計144試合を行う。優勝チームに賞金3000万円、優勝チームから選ばれるMVPに200万円が贈られる。