虎の主砲マウロ・ゴメス内野手(29)が開幕から19試合連続出塁で“師匠”に並んだ。2回には冷静にボールを見極めて四球を選んだ。これで開幕から続く連続出塁は19試合となった。これは、来日1年目の挑戦を心身両面でサポートしてくれているオマリー氏に並ぶ記録となった。

 「(記録は)伝え聞いて知っていた。自分としては勝利に貢献するという気持ちでやっているだけ。その上で(記録が)続いてくれればいいよね」

 初回、1点を先制し、なお1死二塁でヤクルト小川の変化球をとらえると、打球は不規則な回転で遊撃へ。これが西浦のタイムリー失策を誘った。しっかりミートしたからこそだ。前日17日にはマツダスタジアムで放った来日1号のホームランボールが手元に戻ってきた。この日は無安打に終わったが、再び連勝街道を歩みたい猛虎にとって、ゴメスのバットは不可欠だ。

 ▼ゴメスが2回に四球を選んで開幕戦からの連続試合出塁を19に伸ばし、91年オマリーと並んで阪神の来日1年目外国人2位となった。球団最長は89年フィルダーの21試合連続。なお日本人も含めた開幕戦からのセ・リーグ最長は、97年金本知憲(広島)の35試合。開幕戦からのプロ野球最長は、83年スティーブ(西武)の40試合。