<DeNA12-2広島>◇20日◇横浜

 広島の連勝は4で止まった。右肘の張りを抱える前田健太投手(26)が5回7安打4失点で今季初黒星。絶対的エースの不調が誤算だった。

 前田は前回12日中日戦で張りを訴え、5回無失点で緊急降板。慎重に状態を見極め、中7日で先発した。2回、先頭筒香にこの日最速の149キロで先制弾を献上するなど2失点。連続無失点が18イニングで途切れると、3回以降はノーワインドアップから力を入れやすいセットポジションに変更。5回2死二、三塁で4番中村に左中間2点二塁打を許し、87球で降板した。

 球威、制球ともに本来の状態とは言えなかったが、「痛みはなかった」ときっぱり。山内投手コーチは「(出場選手登録から)外す選択もあるけど、一番は本人」と説明し、前田は「前回の投げ終わりより全然いい。ローテ通りにいくつもりでやります」。経過に問題がなければ、次回は27日巨人戦先発が有力。2位阪神に1ゲーム差に迫られたがエースが投げられたことは朗報だ。【佐井陽介】