開幕からフル回転の中日のルーキー又吉克樹投手(23=四国IL・香川)が危機感をあらわにした。すでに11試合に登板し、17日DeNA戦ではプロ初勝利をマーク。順風満帆のプロ生活をスタートさせた右腕は「1試合、1試合、これがダメなら次はないと思ってる」と意外な言葉を口にした。元独立リーガーはどこまでもストイックだった。

 -17日DeNA戦に9回から登板し、サヨナラ勝ちでプロ初勝利を挙げた

 又吉

 自分は中継ぎのポジションですけど、チームの1勝になったということはやっぱりうれしい。求められていることをしっかりやった結果(1回1安打無失点)が9回裏の攻撃につながったのかなとも思うので、うれしかった。

 -初勝利で周囲の反応は

 又吉

 いろんな方に連絡をいただきました。四国独立リーグ出身者のなかでは日本人初勝利だったようで、そういった意味も喜んでもらった。西田さん(元広島で所属していた香川監督の西田真二氏)からは「おめでとう。まだまだこれから。ここからが長いぞ」と言われました。そこを忘れずに、与えられたところでしっかり仕事をしたい。

 -独立リーグ時代との違いは

 又吉

 試合間隔も短いですし、移動が多い。行ったその日に試合だったり、ナイターだったり、そういう違いはあります。体調面、特に食事に気をつかうようになりました。宿舎の食事会場で食べてるときにやっぱりみなさんしっかり食べるんだなと思った。ナイター終わりでも量を食べるようにしている。あとは野菜と果物を意識してとる。オレンジジュースをよく飲んでます。食事で疲れのとれ方も変わると思う。

 -先発と中継ぎの違いは

 又吉

 中継ぎになって球数はとにかく少なくなった。最初は1回目のブルペンで20球くらい投げていたけど、「それじゃ、もたないぞ」と言われた。今は15球以内。それだけでも違う。球数を減らしても大丈夫なようにキャッチボールで遠投したり近い距離を投げたり。そこで補っている。

 -20試合を終えて11試合に登板。シーズン80試合登板ペース。

 又吉

 まだまだやれているとは思わない。自信っていうのはない。これまでに大量失点を3度もしてしまっている。それを減らさないと。どんなに調子が悪くても防御率は1点台、2点台にはしたい(現在5・40)。出してもらってる以上はそうじゃないとダメだと思う。1試合、1試合、これがダメなら次はないと思ってる。大きい目標立ててそれ通りにいくタイプじゃない。まずは目の前の1試合。そうすれば144試合いられるのかなと思う。そこを間違わないようにしたい。【取材・構成=桝井聡】

 ◆又吉克樹(またよし・かつき)1990年(平2)11月4日、沖縄県浦添市生まれ。西原3年夏に内野手から投手に本格転向。コーチから山田久志氏の著書を参考書として渡され、サイドスローを完成させた。環太平洋大から13年に四国IL・香川に入団。1年目から最多勝でMVPを獲得した。中継ぎながらリーグ6位の19奪三振、奪三振率12・83(21日現在)。180センチ、74キロ。右投げ右打ち。背番号16。