<ロッテ1-6オリックス>◇22日◇QVCマリン

 ロッテ伊東勤監督(51)が敗戦直後、ルーキー捕手吉田に緊急指導を行った。監督室に呼んで約10分。2回に5失点した場面が逆鱗(げきりん)に触れた。3連続四球で2死満塁となったところで川崎投手コーチをマウンドへ送り、「直球で押せ」と指示。ところが初球カーブから入り、その後3連打で一気に逆転を許した。

 伊東監督は「ワーストゲーム」と言い放った。「真っすぐで押せと言っているのに徹底できない。考えがわからない。涌井のいいところを引き出せなかった」と厳しかった。涌井にも「変化球には首を振って真っすぐを投げてほしかった」と注文をつけた。

 目を真っ赤にした吉田は「逃げてしまった。そろそろ結果を出さないといけない」と、アドバイスを受け止めた。無失点男・西からわずか3球で先制点を奪っただけに悔い残る逆転負けとなった。