オリックス森脇浩司監督(53)が、ドラフト1位の吉田一将投手(24)を“スパルタ英才教育”で鍛え上げる。神戸市内で練習を行った24日、指揮官は吉田一について「勉強しないと。登板2日目に休むのはわかるが、他の日に休むのは考えられない。ベンチの特等席でいろんなものを感じてほしい」。通常先発投手は登板日以外メンバー入りを免除されるが吉田一はベンチで学ばせる方針を示した。

 相手を自分の目で見て長所短所を判断させる狙いがある。さらに重視するのは「勝利意欲」。20日西武戦で吉田一がプロ初勝利を挙げたとき「自分の降板後に投げた佐藤達や馬原、平野を必死に応援しただろう。そういうものを身につけてほしい」(森脇監督)と、チームが1勝を得るまでの技術と気持ちを学ばせる。吉田一も次回先発の27日楽天戦に向け「外国人打者に(制球で)どう間違えたら長打にされるか確認したい」と、首脳陣の教育方針に応えていく。【堀まどか】