<DeNA1-7阪神>◇26日◇横浜

 阪神が小刻みな得点でDeNAを突き放し、3連勝で貯金を今季最多8に伸ばした。6番新井良太内野手(30)が先制、中押しと2本のソロ本塁打。上位陣も流れるようにつながった。4番ゴメスは3安打2打点で開幕から26試合連続出塁。5番マートンは犠飛で4月29打点目を挙げ、86年6月バースらが持つ「球団外国人月間最多打点」に並んだ。

 晴れ渡った横浜の空に、新井良が2発、打ち上げた。2回は初球のストレートだ。内角ぎりぎりの難しい球に体をクルッと回転させて振り抜いた。左翼スタンド最前列に飛び込む4号ソロで先制点をもたらした。

 「ちょっと詰まったんですけどね。うまく打てました。ただ、あそこ(内角いっぱい)を追いかけてしまうと、おかしくなっちゃうんでね」

 内角を意識するあまり、打撃を崩した苦い経験もある。きわどいコースを技術で打ち返すと、6回には変化球を完璧なタイミングでとらえた。トレードマークの豪快なフォロースルーが飛び出した。追加点となる5号ソロ。前の2打席で速球系を打っていた。配球を読みきってのまた初球弾だった。

 通算31本塁打のうち11本が初球を打ったもの。兄貴浩の助言もあり、最大の長所である積極性を生かすため、すべての球を振りにいくスタイル。不用意に飛び込んでくる相手は、痛い目を見ることになる。

 ホットコーナーでの存在感も増してきた。16日広島戦で新人左腕岩崎がピンチを招くと、二塁上本が歩み寄った。三塁にいた新井良も動き掛けたが、スッと身を引いた。

 「上本が動いたのが見えたのでやめたんです。上本は最近、よく行きますし、自覚が出てきたんじゃないですかね」

 広陵高の後輩の行動が内心うれしかった。仲間たちの動きに目を配り、心情にも配慮する。ムードメーカーとして欠かせない明るい性格の裏で、人一倍気配りな一面も持っている。この日は同じ30歳の岩田が先発マウンド。「同級生なんでね。ちょくちょく(同い年の)みんなでご飯食べに行っていますし。よかったです」と強力に援護した。

 1~5番の上位打線は絶好調。さらに6番新井良の充実が、両リーグ断トツの158得点を生み出す。【鈴木忠平】