負けない甲子園で奪首しまっせ!

 阪神は今日29日から本拠地で首位広島を迎え撃つ。現在ゲーム差は2。8連勝中の甲子園で3連勝すれば、首位に立つ。28日に甲子園の指名練習を見守った和田豊監督(51)は、ペナントを占う3連戦と位置づけた。4番ゴメスとともに打線をけん引する5番マット・マートン外野手(32)もコイたたきの号令をかけた。

 ゴールデンウイークも休んでなんかいられない。阪神に重要な任務が課せられた。27日巨人戦もサヨナラ勝ちするなど、セ界を気持ちよく遊泳する首位広島だ。2ゲーム差で追う虎は、3連勝なら立場は逆転する。長いペナントレース、まだ「首位だ」と一喜一憂する時期ではないかもしれない。虎将は、先を見据えた戦いになると踏んでいた。

 和田監督

 もう1回米子で2連戦があるけど、そこから空くからね。印象というかイメージの残る試合になる。後半の勝負どころのためにも、悪いイメージを持たない試合にしたい。

 頭には昨季のCSの悪夢が残る。急失速で急上昇の広島を甲子園に迎えた。本拠地のアドバンテージも効かず、2連敗でシーズン終了。5月13日からの鳥取・米子2連戦後は、交流戦を挟んで7月まで対戦が空く。9年ぶりのVへ壁になる強敵。終盤は1戦1戦が重くなる。今月15日からは敵地で1勝2敗と負け越し。昨季後半からの苦手意識を今こそ、取り除かなければならない。

 甲子園では8連勝中。優勝した03年にマークした最長10連勝も視界にとらえた。今季、聖地でチームが記録した46打点のうち、ほぼ半分をたたきだしたのが「GM砲」。聖地の女神に好かれた助っ人コンビが、首位攻防戦もカギになる。

 開幕から27戦連続出塁中の4番マウロ・ゴメス内野手(29)は「全力でプレーして、勝利に貢献したい」と意気込み、5番マートンは「とにかく広島を倒したい」と力を込める。前回敵地での3連戦は12打数2安打(打率1割6分7厘)に抑えられただけに、マートンの気合も違う。

 好調なのは助っ人2人だけではない。リーグトップのチーム打率2割9分8厘に、和田監督も「広島とやるのに打撃戦には簡単にならないだろうけど、今のところ打線のつながりが『線』になっている」とうなずく。広島はリーグ唯一の2点台の防御率をマークする。コイ投対猛虎打線の図式になった。

 甲子園を真っ赤に染められ、優勝の望みを絶たれた昨秋の雪辱へ。こいのぼりの前に、頂点から引きずり降ろしたい。【近間康隆】

 ▼阪神は4月9日DeNA戦から、甲子園で8連勝を継続中。今日29日広島戦に勝って9連勝とすれば、03年6月15日巨人戦から7月18日広島戦以来。なお甲子園での最長連勝は、同じく03年5月17日巨人戦~6月5日中日戦で記録した10。3連勝なら新記録となる。

 ▼甲子園では今季、ゴメス、マートンの両外国人打者が好調を維持。ゴメスはチーム最多の12打点、マートンは2位の9打点。2人の合計21打点は、チームの甲子園での全46打点の半分近くを占める。