<楽天0-3ロッテ>◇29日◇コボスタ宮城

 タイムリーが出ない。楽天は今季初の4連敗を喫した。ロッテの継投の前に、7安打無得点に抑えられた。5度も得点圏に走者を進めたが、1本が出ず、残塁は10を数えた。4試合、計36イニング連続で適時打がない。苦しい戦いが続く。

 ツキにも見放された。2点を追う5回1死二、三塁。楽天藤田一也内野手(31)の打球は鋭い当たりだった。だが、ロッテ根元のグラブに収まり、二直に倒れた。もう少し、左右にずれていれば、同点になっていたかもしれない。祝日のデーゲームで2万人を超えるファンが集まったが、歓声はため息に変わった。8回1死一、二塁では、松井稼頭央内野手(38)が小気味よい音を響かせ外野に飛ばすも、右翼角中の正面。終盤の好機もついえた。

 良い当たりが抜けない。確かに、アンラッキーな面はあった。ただ、星野仙一監督(67)の目には、打線全体の姿勢が消極的に映った。今季2度目の0封負けを喫し「今日の涌井なら、5、6点は取らないと。全部、受けている。なんか、受けの姿勢を感じる」と言った。“受けの姿勢”とは?

 田代打撃コーチは「大事にいきすぎているということ。同じ見逃すでも、打ちにいって見逃しているか」と解説した。涌井に対し、簡単に追い込まれる場面が多かった。当然、打者は苦しくなる。精神面もある。田代コーチは「なんとかしなきゃ、じゃなく、なんとかする。そういう気持ちでいってほしい」と各打者の奮起を求めた。

 大幅な打線組み替えが検討されている。試合後、星野監督は「もう、ぐちゃぐちゃにしてやる」と明言した。4番ジョーンズが深刻だ。打率1割6分8厘と低迷するが、「まだ我慢する」と仁村チーフコーチ。代わりがきかない柱だけに、4番からは外さない。その分、前後を打つ打者が、さらにカギとなる。2軍から島内らの昇格も決定。ベストの布陣を求め、個々の状態を見極めていく。【古川真弥】