<楽天1-5中日>◇23日◇コボスタ宮城

 男の意地だ。中日平田良介外野手(26)が今季初の3打点で連勝を導いた。新4番ルナの適時打で1点を先取した4回、なおも1死三塁で辛島をとらえ、25打席ぶりとなる適時打を中前に運んだ。そして6回。今度はバックスクリーン左へ4号2ランをかっ飛ばした。「打った瞬間入ると思った。久しぶりにいい当たりが打てて気持ちよかった」。一塁にゆっくり歩き出す完璧な一撃で勝利を決定づけた。

 開幕から谷繁新体制の4番を託された。打率は3割を超えても持ち味の本塁打や打点が寂しく、交流戦開幕の20日日本ハム戦から6番に下がった。「打てなかったから仕方ない…」。降格ショックを引きずるように札幌でも快音は響かず。12打席無安打で仙台に向かった。波留外野守備走塁兼打撃コーチらが救いの手を差し伸べていた。

 「特にメンタル面でコーチの方々や先輩がアドバイスをくれたり、慰めてもらったり…。すごく感謝しています」。これが4番の重圧か。打ちたい思いが強すぎ、打撃が小さくなっていた。「お前のよさは思い切りのよさじゃないのか?」。われにかえった。フォームも微修正し、本来のフルスイングを取り戻した。

 新旧4番競演で快勝した谷繁兼任監督は、「理想的な点の取り方」とうなずいた。平田の復調は吉報で「ああいう打撃ができる。これをきっかけにしてくれれば」と目を細めた。そして平田も男の約束だ。「今日を機に大爆発して、明日も打って勝ちたい。4番を実力で取り返したい!」。平田の大逆襲が竜の大逆襲を呼ぶ。【松井清員】