<ロッテ8-4広島>◇14日◇QVCマリン

 広島がセットアッパー中田の強行登板も実らず、3年ぶりの9連敗を喫した。3点を追う6回に丸の逆転3ランなどで4得点したが、直後に2番手今村が同点打を献上。8回には3番手中田が先頭から犠打を挟んで4連打を食らい、1/3回4失点で勝ち越しを許した。野村謙二郎監督(47)は「今いる選手で打開策を見つけるしかない」と悔しさを押し殺した。

 中田は試合前、外野でフリー打撃の飛球が左手首付近に直撃し、右側頭部にも当たっていた。千葉県内の病院で打撲と診断されUターン。試合開始後に球場へ戻っていた。「打たれたのは僕の技術がないから」と言い訳しなかったが、山内投手コーチは「影響がない訳がない。だけど、彼以外の選択肢はなかった」と苦しい台所事情を説明。一岡が右肩痛、永川勝が不振で離脱する中、中田までも登板2戦連続で救援失敗。深い泥沼にはまったまま、最大で12あった貯金は1まで減った。【佐井陽介】