メッセのフル回転でGC倒や!

 阪神が27日広島戦(マツダスタジアム)に、中4日でランディ・メッセンジャー投手(32)を先発させることが24日、分かった。中5日で左腕岩田の登板も予想されたが、終盤の優勝戦いも見据えて助っ人を投入。前回22日巨人戦は107球で交代しており、問題ないと判断した。ここまで両リーグトップの142回1/3を投げてきた右のエースが、大車輪となって投げまくる。

 今後はライバルが「セット」になる。8月8日からの広島3連戦後は、1日挟んで12日から巨人3連戦。22日からも同じ並びで6試合ある。メッセンジャーは27日のあとは2日DeNA戦と8日広島戦、14日巨人戦と中5日で回す予定。続いて中7日で22日広島戦に投げて、中5日で28日巨人戦へと向かう流れだ。

 9月も甲子園で巨人、広島との6連戦があり、順調ならば9日巨人戦と14日広島戦を託すことになる。メッセンジャーは今季、巨人戦5試合に3勝無敗、防御率1・70とキラーとして活躍。広島も4月29日に完封して、通算8勝目を挙げた。9年ぶりのペナント奪回へ、タフネスをフル稼働でぶつける構えでいる。

 また、30日ヤクルト戦(甲子園)は、5年目二神が2年ぶりに先発することになった。同じく候補だった秋山は23日の2軍紅白戦で3回3失点。09年のドラフト1位右腕に、プロ初勝利への期待を込めることになった。1枚でも多くほしい夏場のローテへ、楽しみな素材がスタンバイする。

 Vへの近道は、2強を直接たたくこと。シーズン236イニングペースのメッセンジャーは「間隔が短くなるということはチームに必要とされていると思える。うれしいし、短いのは歓迎」と語っている。頼もしき右腕を軸に能見と岩田、藤浪もいる。虎投が一丸となって戦っていく。

 ▼メッセンジャーは中4日以内での先発が12試合(中4日11試合、中2日1試合)あり、4勝4敗で防御率2・79と健闘。今季は5月28日西武戦、7月16日中日戦の2度で、計15イニング3失点、20奪三振と安定している。なお、中2日登板したのは、10年9月11日ヤクルト戦で7回無失点(勝敗つかず)。その3日前の中日戦で1回1/3で5失点、36球で降板している。