<広島6-1阪神>◇27日◇マツダスタジアム

 阪神のドラフト5位山本翔也投手(25)がプロ初登板を果たした。4点ビハインドの5回無死一、二塁のピンチでメッセンジャーを救援登板。いきなり主砲キラと対戦する修羅場だった。2球で追い込んだ後、外角低めスライダーで空振り三振デビューだ。

 次打者の田中に右前打を許したところで降板したが持ち味を発揮した。それでも「緊張せず入れました。2人目の左打者に打たれました。しっかり抑える打者だと思ったし、もったいないと思った」と反省した。チームはセットアッパー左腕が不足気味で、今後は適性を試される立場だ。

 和田監督は「初めてにしては思い切り投げていた。2回目は精神状態も落ち着いているだろうからね」と一定の評価を下した。2軍戦では19試合に投げて防御率2・55と安定していた。好投を重ね、地位を確立したいところだ。

 ◆山本翔也(やまもと・しょうや)1988年(昭63)10月12日、福井・武生市(現越前市)生まれ。福井(現福井工大福井)で1年夏に甲子園に出場も登板機会なし。法大-王子製紙(現王子)。182センチ、90キロ。左投げ左打ち。