<中日1-2巨人>◇27日◇ナゴヤドーム

 お祝いムードがすっかり消えた。守護神岩瀬の通算400セーブ達成から一夜明けてのデーゲーム。フラストレーションのたまる展開にため息が充満した。後半戦初黒星を喫した中日谷繁元信兼任監督(43)は「トータルだと5勝10敗でしょ?

 借金がある。取りたかったのは取りたかった」とくちびるをかんだ。

 天敵にまたやられた。巨人大竹の前に、活発だった打線が沈黙。特に3番エルナンデス、4番和田、5番森野のクリーンアップは合計10打数ノーヒット。5回に大島の右犠飛でようやく1点を奪ったが、6回には主軸3人が外野フライを打ち上げた。広島時代にも6連敗するなど、大の苦手だった右腕はユニホームが変わっても、相性は変わらず。これで今季4敗目だ。

 この試合まで2試合連続3打点と好調だった森野も3の0。「ヒットにならない。大竹というより僕の問題」と首をかしげる。今季大竹相手に10打数無安打とさっぱりだ。和田も「甘い球がなかった。丁寧に投げられてつかまえることができなかった。投手が頑張ってたんで何とか点を取りたかった」と、7回1失点の雄太を援護できずにざんげした。

 連勝は4でストップしたが、首位巨人とはまだ5・5ゲーム差。だんご状態は変わらない。谷繁兼任監督は「何とか食らいついて勝てるように持っていくだけ」と前を見据えた。巨人戦は今シーズンまだ9試合ある。上位に浮上するためには苦手克服が必要だ。【桝井聡】