望みをつなぐ一戦、今日1日の広島戦(マツダスタジアム)に阪神能見篤史投手(35)が先発する。クライマックスシリーズの本拠地開催を懸けて、絶対に落とせない戦いだ。9月30日は甲子園でキャッチボールやショートダッシュで最終調整した。

 8勝13敗と苦しんだ今季。それでも広島相手には能見らしい投球を見せてきた。2試合投げて1勝1敗ながら防御率は1・80。シーズン最後の大役を担うにふさわしい。「(順位争いなど)いろいろあるけれど、やることは変わらない。集中力を持ってやっていきたい」。能見自身にとってもCSファーストステージを見据えた大事な予行演習となる。

 今季開幕の巨人戦は5回途中10失点の屈辱を味わった。能見は「今年は一番悪かったけれど、次にどう生かしていくのかがすごく大事になる」と語る。シーズン最終戦マウンド。1年の鬱憤(うっぷん)を晴らす舞台は整っている。