阪神和田豊監督(52)の来季去就について南信男球団社長は7日、坂井信也オーナーの最終決断を待つ姿勢を示した。西宮市内の球団事務所で報道陣に対応し「続投が基本線というのは何カ月も前から言っている。あとはどこかのタイミングでオーナーに要請してもらえば。僕がどれだけ監督に『頼むぞ』と言っても、オーナーが正式にしなければ、それは要請にはならない」と話した。

 坂井オーナーは本拠地最終戦となった9月30日に監督の去就について「任せておいてください」と話しており、CSの戦いぶりを含めて総合的に判断する姿勢を示している。球団と本社サイドはすでに和田監督の続投を前提に話し合いをしており、前日6日には目安と設定していたシーズン2位を確定。球団首脳は、続投への障害はなくなったと判断した。最終的に監督の任命権を持つ坂井オーナーが決断すれば、正式に続投への道が開くことになりそうだ。

 シーズン終盤戦の粘りで本拠地でのCS開催を実現した和田監督以下、チームについて南球団社長は「よく頑張ってくれた。特に最後は頑張ってくれた」とねぎらった。前夜の2位決定後は調整のため宮崎に滞在している和田監督に電話して「2位になってよかったな。CSも頑張れ」と激励したと明かした。