侍ジャパン21U(21歳以下)日本代表の日本ハム近藤健介捕手(21)が、一塁手に初挑戦する。1日、都内で行われた国内合宿2日目に参加。練習を終えると見慣れないグラブを手にしていた。ファーストミットだ。「今日、もらいました」。前日10月31日までに主軸候補と期待する代表首脳陣から一塁起用の方針を伝えられた。急きょメーカーに発注して7日から台湾で始まる第1回IBAF21Uワールドカップへ備えた。

 これまで一塁を守った経験はないが、順応できるポテンシャルはある。今季途中、日本ハムでは捕手登録ながら三塁手に挑戦。横浜高1年夏まで遊撃手だったこともあり、急きょの抜てきも、過去の経験と持ち前の器用さで対応した。将来を渇望される若手野手メンバーの中で、プロでの実績はトップクラス。打力を期待されての一塁起用案に「いろいろ出来た方がいい」と意欲的だ。

 この日はブルペンで投手陣の投球練習を受けるなど、捕手の調整も抜かりはない。「捕手兼一塁手」という役割を与えられ「選ばれたからには勝ちにいかないと」と鼻息は荒い。高校ジャパン以来となる日の丸を背負って、新境地を開拓する。【木下大輔】