ソフトバンクの新入団コーチが9日、ヤフオクドームで記者会見を行った。

 佐藤義則1軍投手コーチ(60)、田之上慶三郎2軍投手コーチ(43)、鈴木康友2軍内野守備走塁コーチ(55)、佐久本昌広3軍投手コーチ(40)の4人。

 佐藤コーチは投手陣を総ダルビッシュ&マーくん化して日本一連覇へ導くことを誓った。かつて指導したレンジャーズ・ダルビッシュやヤンキース田中のような一流投手育成を目標に掲げた。

 今季チーム防御率はオリックスに次ぐリーグ2位の3・25だが「2、3年前に比べたら(投手力が)若干落ちている。故障者がいたりして、若手が伸び悩んでいる」と指摘。その上で「投手がしっかりしないと1年間勝てない。打つ方は12球団ナンバーワンの戦力。あとは投手陣がローテーションをしっかり守ってくれれば日本一になれる力は十分ある」と言い切った。

 日本ハムでは、より速い球を投げられるようダルビッシュのフォームを改良。楽天では、上半身に負担のかかる田中のフォームを改造し、エースへと育てた。長所を消さず、個々に適したフォームを伝授する指導には定評がある。

 来季は期待のドラフト1位松本裕樹(18=盛岡大付)が入団予定。ほかにも来季高卒3年目の左腕笠原ら成長株は多い。佐藤コーチは、1軍が加わる明日11日から宮崎の秋季キャンプに合流予定。「皆を1人前にできるようにしたい」と、日本からメジャーへと羽ばたいていった教え子たちに続く一流選手を育て、投手王国を作り上げる。【福岡吉央】