バカボンに「パパ査定」と「感動査定」が適用されたのだ~。ヤクルト七條祐樹投手(30)が1日、都内の球団事務所で契約更改に臨んだ。今季は10試合で2勝1敗。相応のダウンは覚悟していたが、提示は100万円減の1600万円(金額は推定)。迷わず1発サインした。

 本来なら150万円減だった。差額50万円について、新(あたらし)専務は「(近日中に)3人目のお子さんが生まれるし、社長も優しいからね」と笑顔で説明。期待料込みの“ご祝儀”だった。それも「感動投球」のおかげだ。9月5日の巨人戦で719日ぶりの白星をプロ初完投で手にし、お立ち台で号泣。感動を呼んだ。七條は「感動させる投球ができたのだからそれぐらいの力を持っていると言われた。そこを考慮してもらった」と喜んだ。

 だが、年俸ダウンだけに「これでいいのだ」とは言えない。来季こそ1年を通じて1軍で働くべく「中継ぎでも先発でも結果を出せるようにしたい」と表情を引き締めた。【浜本卓也】