アルフレド・デスパイネ外野手(28)のロッテ残留が5日、濃厚となった。ロッテは残留確定に向け、1年3億円を超える条件を用意。獲得に向けて調査する日本の他球団の動向を気にかけてきた。しかし、ここに来て球団が絞られた形となった。

 一時は巨人やオリックスなどが水面下での調査を行っていた。だが、巨人はグリエルを補強候補とする方針をとり、オリックスは大量補強に成功したこともあり、この日までにデスパイネの調査を打ち切っていたことが判明した。

 ロッテは金銭面でも好条件を示すとともに、若手キューバ選手やコーチの受け入れを検討。また来年7月にカナダ・トロントで行われる国際大会への派遣も容認する構えで、キューバ側にとっても好条件が並ぶ。

 そもそもデスパイネは個人的には残留を希望していた。年俸のうち、キューバ政府に支払われるのは1割程度ということもあり、本人の意向が重視される可能性は高い。ライバル球団が不在となれば、デスパイネの選択肢はロッテ残留かキューバ国内リーグ復帰のいずれかで、来季もロッテでプレーする可能性が高くなった。