ソフトバンク本多雄一内野手(30)が原点回帰で「2番奪還」を誓った。19日、3年契約で年俸固定のため、現状維持の1億8000万円で更改した。8月に左手薬指を骨折し、戦線を離脱。30歳でプロ10年目を迎える来季に向けて、自分を見つめ直した。

 「秋季キャンプで足が遅いな、と思った。力感のない走りが自分の中でいやだった。バントももう少しうまくなりたい。セーフティーやドラッグバントとか小技を身につけたい」

 かつての盗塁王で、犠打も11年にリーグ最高を記録した。2つの武器を再び磨くことを最優先の課題にした。今季は若手の今宮が2番に定着。「(下位では)盗塁王は取れない。1、2番じゃないと、見せ場がない。2番の時が一番成績が良かったので」。2番二塁を自らの仕事場に定め、工藤監督にアピール作戦を開始する。(金額は推定)