番長が打撃で王さんを抜く!?

 DeNA三浦大輔投手(40)が20日、横浜市内で行われたトークショーに参加。ファンの質問は投球ではなく、なぜか打撃のこと。それでも「22年連続安打中なので、23年連続安打を狙っていきたいと思います」と“変化球”を楽々と?

 打ち返した。

 今季は31打数3安打。来季安打を放てば、王貞治(74=ソフトバンク球団会長)が持つ22年連続安打の記録を超え、投手では最長記録になる。まさかの大物超えに「比べたらアカン!

 おこがましい。俺が踏み込んだらいかん領域や」と苦笑い。それでも記録達成については「Hのランプがつけばいい」と意欲的だった。打撃は好きで、練習の一環として、ノックを取り入れている。「1点でも多くとりたい」と積極的な打撃を心がけた。

 もちろん本業は投げること。今季は初勝利が7月までずれ込み、5勝6敗。例年通りの自主トレで臨む。「年間のことを考えてやらないと。序盤に合わせて7、8月に落ちたら意味がない。トータルでの戦いだから」。本業も白星を挙げれば、23年連続勝利となる。もう出遅れはごめんだ。来季は初登板で「勝利投手&安打」のダブル達成を狙う。【細江純平】

 ▼三浦はプロ2年目の93年から歴代3位タイの22年連続勝利を記録しているが、打撃でも93年から毎年安打をマーク。連続シーズン安打のプロ野球記録は89~14年谷繁(中日)の26年。三浦の22年連続安打は、投手としては53~73年小山(大洋)56~76年米田(阪神)を抜いて最長。来季も安打を放てば張本(ロッテ)らに並び5傑入りする。