ソフトバンク工藤公康監督(51)は、現役時代から自主トレを行ってきた米アリゾナ州で、就任1年目のスタートを迎えた。長女でプロゴルファーの遥加が同地のスポーツジムでトレーニングを行っていることもあり、家族で現地入り。ともに厳しいプロの世界で戦う父娘の今季の共通テーマとして、「前進」を掲げた。

 日本一チームの監督に就任した重圧がないはずはない。だが、工藤監督は「周囲の見方が変わるだけで、僕自身は今までと変わりません」と、必要以上の気負いはない。昨季、プロ4年目で過去最多の33試合に出場し、賞金ランク53位に入った遥加も「全体的にパワーアップしたい」と、体力強化に意欲をみせる。工藤監督は5日まで、遥加は今月下旬までアリゾナとフロリダで練習を継続する予定。戦いの舞台は違っても、常に「前進」を目指す父娘の姿勢は変わらない。(フェニックス=四竈衛)