オリックスT-岡田外野手(26)が2015年新春インタビューに応じ、今季はチームの優勝とともに個人的な目標として初の「100打点」を掲げた。昨季は24本塁打を放ち、低迷を脱却。大型補強を敢行したチームの中で、生え抜きの大砲が存在感を示す。

 T-岡田は昨季の開幕前に「これからの野球人生がかかってくるくらい大事な1年になる」と語っていた。決意のシーズンはチーム2位の24本塁打に加え、75打点をマーク。チームの2位躍進に貢献した。

 T-岡田

 ここ数年、ずっと成績が下がってきていた。ここで踏ん張って自分の存在意義や価値を高めないと、この先野球人生終わってしまうんじゃないかと感じていた。少しは意地を見せられたかなと思う。

 終盤はインパクトある本塁打も放った。ただ夏場に調子を崩したこともあり、満足はしていない。

 T-岡田

 去年はどちらかといえば納得いかない方が多かった。ここぞという場面で打てなかったというのが自分の中ではある。

 昨オフに約6キロ減量した体を今回も維持。1年間戦える体づくりに励んでいる。チームは今オフに大補強。特に野手は中島、小谷野、ブランコが加入した。若き大砲は歓迎する一方、危機感も抱いている。

 T-岡田

 うーん、すごく複雑ですね。レギュラーが保証されているわけでもない。そういう意味でも、チームを引っ張るという意味でも、キャンプ初日からしっかりしないといけない意識はよりいっそう強い。どのチームも、ソフトバンクや巨人もすごい補強はするが、生え抜きの選手の力は、ここという時に大事になってくると思う。

 登録名変更初年度の10年に本塁打王。再びのタイトル獲得に意欲を示す。

 T-岡田

 もちろん、その気持ちはある。ただ、今は本塁打より、打点に魅力を感じる。チームの勝ち負けに直結するから。自己最多は96打点だけど、100打点はいきたい。クリーンアップを打つとなれば。

 昨季、CSファーストステージでは4番を務めた。今季はDeNAから移籍のブランコが4番候補といわれる。競争を仕掛ける。

 T-岡田

 自分が(4番を)打ちたいというのはある。そういう気持ちも不可欠だと思うし、それがチームを強くしていくと思う。

 昨季は復活の序章にすぎない。迎えた今季は豪快な打撃に磨きをかけ、19年ぶりのリーグ制覇の原動力となる。【大池和幸】