オリックスに新加入した中島裕之内野手(32=前アスレチックス3A)が「勝負ヘア」でキャンプインする。30日、A組(1軍)メンバーと宮崎入り。大胆なパーマモヒカンで新チームメートを驚かせた。3年ぶりの日本球界復帰。優勝請負人になると誓った頼もしい背番号1は、まずは髪形でインパクトを残した。

 頭部の両サイドを刈り込み、もともと癖があるという髪にパーマをかけた。「知ってる選手には『大丈夫?

 怒られない?』と言われました」と照れ笑い。今月中旬の米国から帰国後に美容院でセット。2日前の28日に、気合を入れるべくサイドを再び刈った。

 まず念入りにセットした髪形で視線を浴びた。コンディションも整っている。年明けは米ロサンゼルスの施設で調整。帰国後は新天地にとけ込もうと、糸井とも何度か食事した。

 今キャンプでは反省から“米国流”を捨てる。「去年まではキャンプインしてすぐ試合。結果を出さないといけないと慌てていた。ペースを上げて疲れが来ていた」。米挑戦の初年度となる13年3月はオープン戦で左太もも裏を痛めた。

 初日からフリー打撃を行っても「柵越えとか、どこまで飛ばすとかはやらない。大事なのはシーズン」と“アーチ封印”する。昨年のチームは惜しくも2位。「あと少しというところの力になれるように貢献したい」と中島。勝負ヘアで臨むキャンプで、その下地を作り上げる。【大池和幸】