ソフトバンク工藤公康監督（５１）が１月３１日、キャンプ地の宮崎に入り、１・２軍合同ミーティングを開いた。継続力をテーマに、方針として掲げた「ガム」「ツバ吐き」「消極的な言葉の使用」の禁止を選手に通達。髪形やヒゲにも注意を払うように要望した。この日は全選手と顔を合わせ「全然問題ない」と身だしなみに合格点を与えた。「ずっと見ているわけではないが、日本一になると、それなりに自覚が出てくる。続けたいという思いが出てくる」。自主トレに打ち込んだ選手の姿に手応えを感じた。

　現役引退から３年がたち、監督の立場で再びユニホームを着る。「バリバリ緊張しています」。きょう１日から始まるキャンプではチャンピオンフラッグのもと、鍛錬を積む。「去年はあったのに、今年はないというのはイヤ。来年もそうなるようにしたい。選手は自分と見つめ合う時期。外がどうこうというのは、監督やコーチが考えること」。日本一の座を守る状況から監督業がスタートするが、来年も死守することをあらためて誓った。

　宮崎では歓迎セレモニーとパレードに参加。「この宮崎は僕の故郷の１つ。こういうところで僕の第１歩を踏み出せる。しっかりシーズンを戦えるチームを作っていきたいと思います。来年、皆さんにここで日本一の報告ができるよう戦っていきたい」。秋山前監督から引き継いだ背番号「８１」に袖を通し、新たなホークスを構築する。【田口真一郎】