オリックス大型補強の象徴、新4番候補のトニ・ブランコ内野手(34=DeNA)がキャンプイン前日の1月31日に「猛烈デモンストレーション」だ。今キャンプからA組(1軍)の新拠点となる宮崎・清武総合運動公園野球場を視察し、作業用ハンマーをバット代わりにティー打撃を披露。かつての2冠王は新トレでパワー強化し、キャンプでの場外弾連発も予告した。

 ブランコはキャンプインが待ち切れないようだった。ティー打撃の途中でバットを置くと、そばにあった重さ4・5キロの作業用ハンマーを持ち上げた。怪力自慢はブンブンと振り回す。まさか打つのか?

 本当に打った!

 トスされた球を打点面で器用に打ち返す。コン、コンと異質な打球音が新キャンプ地に響いた。

 ブランコ

 使っていたのと同じようなハンマーがあったから打った。重いものを振ったり、たたくことでバットを軽く感じさせる。ハンマーで打てれば、バットでより正確に打てる。最初はなかなか当たらなかった、続けるうちに感じが良くなってきたよ。

 ハンマー打撃は今オフから導入。母国ドミニカ共和国では他にもハンマーでタイヤをたたき、巨石を持ち上げ、コンパクトカーにくくりつけたチェーンを引っ張るなど、野獣さながらの練習メニューでパワーアップを図ってきた。

 球場の両翼は100メートル。左翼方向に推定120メートル以上で、場外の林に打球が飛び込みそうな構造だ。ブランコは今日1日にフリー打撃を行うと宣言し「新しいボールはよく飛ぶ。なくなっちゃうかもしれないね」と予告。昨年まで横浜スタジアムの名物だった場外弾が、宮崎初日に数多く見られるかもしれない。

 09、13年の2冠王は、今オフの大型補強の象徴的存在。ハンマーはすっかり気に入った様子だ。「自分の背番号(42)を書いて、これからも使わせてもらうよ」。最高気温11度。少し肌寒かった宮崎で、新打線の4番大本命が熱く1歩目を踏み出した。【大池和幸】