若虎よ、オレより目立て!
阪神のキャプテン鳥谷敬内野手(33)が沖縄・宜野座キャンプ初日となった1日、いきなりの324スイングで今季にかける意気込みを体現した。和田監督からもっとも目立った選手として名前をあげられると、「オジサンが目立っても仕方がない」ときっぱり。30年ぶりの日本一奪取に向け、若手のさらなる奮起を期待した。
宜野座ドームの通路。鳥谷は黒いパーカのフードを頭にかぶりながら、苦笑いで帰路を急いだ。
鳥谷
オジサンが目立っても仕方がないんでね。
12年目のキャンプ初日。午前中からシートノックで声を張り上げ、笑顔で若虎たちを鼓舞した。攻守において若手との差は歴然。指揮官からはいきなり「もっとも目立った選手」として名前をあげられた。
和田監督
キャプテンとしてチームを引っ張ろうという強い思いが伝わってきた。今年に関してはより一層、そういう思いが強かったんじゃないかな。
指揮官の言葉を伝え聞いたキャプテンは「どこで目立ったのか分からないけど…」と照れ笑い。「みんな元気よくやっていますよ」と前置きした上で、若虎たちに奮起を促した。
鳥谷
(自分が目立つのは)良くないでしょ。自分はあまり目立ちたくない。のんびりやらせてもらうのに。若い選手がどんどん目立ってくれればいい。
33歳。若々しい風貌はどう見ても「オジサン」とは表現しづらいが、ジョーク交じりの言葉に後輩たちへの期待がこもる。悲願の日本一奪取を成し遂げるため、メジャー挑戦を封印して残留を選択。頂点を目指す上で若虎の突き上げは必要不可欠だと考えている。
とはいえ、真っ先に名前があがるのは調整が順調な証拠だ。フリー打撃では121スイングで柵越え7発。スイングの軌道を確かめるように、センター方向に鋭い打球を打ち返した。全体メニュー終了後は宜野座ドームに移動し、カーブマシン打撃に集中。何度も際どいボールを見極めながら、状態を確かめた。
毎年恒例となりつつあるキャンプ初日のカーブ打ち。緩いボールを丁寧にミートし続けた。合間にテレビ会見を挟み、実に203球。全体フリ-打撃から計324球を打ち返した。
鳥谷
いろいろ悩んで(残留を)決断した。シーズンが終わって優勝できていたら(残って)良かったという思いは強くなる。
30年ぶりの日本一に向け、個人、そしてチーム全体のレベルアップを図る。【佐井陽介】



