ヤクルト宮本慎也内野手(41)が8日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、球団では初、球界では6人目となる42歳シーズンでの年俸2億円(プラス出来高払い)に到達した。今季は打率3割2厘でベストナイン、ゴールデングラブ賞などを受賞し、2000万円増になった。

 だが、重視するのは金額面ではない。交渉の席ではトレーナーの増員を訴えた。現在1軍は4人態勢だが、1人はコンディショニングと兼任。終盤はけが人続出で、最大10ゲーム差を中日に逆転された。選手が1年間戦う体力を付けることは大前提とした上で「優勝争いで目いっぱい戦うと、けが人は出る。ヤクルトが強くなるには必要」と5~6人への増員を直訴した。

 2年契約の最終年となる来季は、残り25本の2000本安打と11年ぶりの優勝が懸かる。「来年最後になる可能性が高い。ダメなら辞めると数年前から思っている」と決意を込めた。【前田祐輔】