復帰した楽天星野仙一監督のコメント。

 午後1時12分。親しんだホームグラウンドに、さっそうと現れた。

 「つえを持って来てくれ」。そうジョークを飛ばし、球団職員からノックバットを受け取った。

 10日ほどの入院生活とリハビリで、体重は89キロから7キロ減って82キロに。

 「現役の最後のころと同じか。オーバーウエートだったから、ちょうど良かった」。

 何より痛みが消えた。

 「(手術前と比べ)月とスッポン。早くしとけばよかった」。

 この日の練習前も、自宅近くを散歩。

 「(術後)1週間は歩くのも痛かった。(医師に)歩け、歩けと言われて、無理して歩いた」。

 グラウンドでは終始、冗舌だった。「いやー、ブラジルは遠かった。日本が負けても、ずっといたから」と、休養期間がサッカーW杯と重なったことを自らちゃかした。

 クラブハウスで選手に。

 「過去を振り返るな。これまでのことは忘れて。俺はテレビでお前らのプレーを見ていた。良いところも、悪いところも。まあ、悪いところしかなかったけどな(笑い)。巻き返す。諦めてないぞ!」

 まずは日本ハム戦から指揮を執る。

 「プレッシャー、かかるよ。日本シリーズの前の日みたい」。