<東京6大学野球:慶大2-1法大>◇第3週初日◇24日◇神宮

 春秋連覇を狙う慶大が法大に先勝し、開幕から3連勝とした。プロ志望届を提出後、初めての試合となったドラフト1位候補の伊藤隼太外野手(4年=中京大中京)は、警戒されて3四球1安打。先制を許したが3番山崎錬内野手(3年=慶応)の二塁打で逆転に成功した。

 慶大・伊藤がまた歩かされた。2四球(1敬遠)の東大1回戦に続き、この日も3打席連続四球。7回無死一塁では「バントのサインじゃなかったので、ライト前にゴロを」と狙い通りの右前打を放ち、いずれも得点には結び付かなかったが全4打席で出塁した。

 19日にプロ志望届を提出後、初の実戦。「意識しないし何も変わってない」と、ボール球に手を出さずチーム打撃に徹した。ドラフト1位指名が確実視される阪神は4人態勢で視察。佐野統括スカウトは「敬遠気味でも見極めて自分の打撃ができている」と評した。

 警戒された4番に代わり決勝打を放ったのは、自称「持ってる男」山崎錬だ。1点を追う5回2死一、二塁から逆転の右中間二塁打。「前の回の走塁ミスを打って取り返すしかないと思った」。ソフトバンク内川を参考に改造した新打撃フォームで、3連勝に導いた。