<リトルリーグ:世界選手権>◇26日◇米ペンシルベニア州ウィリアムズポート

 「怪童」率いる東京北砂リトルが26日、11年ぶり2度目の世界一に輝いた。リトルリーグ世界選手権の決勝が米ペンシルベニア州で行われ、東京北砂が12-2の5回コールドで米テネシー代表に圧勝。ラグビー元日本代表の克幸氏(45=現ヤマハ発動機監督)を父に持つ清宮幸太郎投手(13)が4回を1安打1失点、8三振を奪って日本勢に2年ぶり8度目の優勝をもたらした。

 清宮は投げても圧巻だった。最速79マイル(約127キロ)と速球の平均は相手先発を約20キロも上回り、三振の山を築いた。4回に今大会7イニング目で初失点も、「肩の調子は良くなかったけど、予想以上に球が走ってくれました」。中1ながら登録183センチ、94キロの巨体はフランカーで活躍した父譲りで、リトル通算は132本塁打を誇る。今大会は310フィート(約94メートル)の史上最長アーチで観衆の度肝を抜き、5試合で打率6割6分7厘、3本塁打と主砲の役目も果たして、「(父に)世界一の感想を報告したい」と胸を張った。