ソフトBのドラ1今宮が両打ち挑戦
ソフトバンクからドラフト1位指名された「小さな巨人」、今宮健太内野手(18=明豊)が、プロ入り後にスイッチヒッターに挑戦する考えがあることが15日、分かった。高校通算62発を放った右のスラッガーはこの日、宮崎での秋季キャンプを見学。171センチ、70キロの体でプロで生き抜くため、すでに左打ちの練習に取り組んでいることを明かした。秋山監督も「稼頭央のような選手になってくれ」と期待する金の卵が、両打ちの名選手を目指してどん欲にチャレンジする。
「小さな巨人」今宮が、スイッチヒッターに挑戦する考えがあることを明かした。目標に「3000本安打」を掲げる18歳は「左(打席)だったら内野安打も増えると思う。準備はしておきたい」と力強く語った。171センチ、70キロの体でプロで生き抜くために、すでに左打ちの練習にも取り組んでいる。
すべては最強のヒットマンになるためだ。幼稚園から始めた野球は、ずっと右打ち。体に当たりそうな内角球でも、ひじをたたんで打ち返す技術と、リストの強さを生かし、右打席で高校通算62本のアーチを描いた。ただ「金属(バット)だから打てたというのもあるし、自分に合っているのは本塁打じゃない」と、プロでは「安打製造機」になる決意を固めている。
実は両打ち成功の可能性は、実証済みだった。明豊高校グラウンドで行った「遊び」の試合。なんと左打席でホームランを放った。非凡なセンスがなければ、簡単にできる芸当ではない。
くしくもドラフト指名当日、秋山監督は「松井稼頭央(アストロズ)のような選手になってくれたら」と期待をこめた。松井は今宮が最もあこがれる野球選手。「松井稼頭央さんみたいな選手になって3割、30盗塁を決めたい」。松井も両打ち挑戦はプロに入ってからだった。投手の左右を問わず長打が打て、日本人内野手として初めてメジャー入りした現役最高のスイッチヒッターがお手本だ。
この日のキャンプ見学では「越えなければいけない存在」と話していた二遊間の川崎、本多が行う併殺プレーの練習を食い入るように見た。「華麗で、見とれるものがあった。このままやったとしても競争に入ることすら難しい」。それでも負けず嫌いな男は闘争心メラメラ。「早く(大分に)帰って、練習がしたい」と気合を入れ直した。1、2番奪取へ、両打ちは大きな武器になる。
春と夏の甲子園で6打数1安打に封じ込まれ、「永遠のライバル」と話す西武1位指名の菊池(花巻東)にも負けるつもりはない。「ライバルなので連絡はとってないしこれからも取らない」と、どこまでも強気だ。「小さな巨人」は最強のヒットマンになることしか考えていない。【倉成孝史】
[2009年11月16日11時48分 紙面から]
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