同じ18日に、静岡高出身の投手2人がプロ選手になった。広島から6位指名された王子製紙の川口盛外投手(24)は愛知県春日井市の同春日井工場で交渉に臨み、契約金2000万円、年俸600万円で仮契約。背番号も57番に決まった。日本ハム5位指名の東芝の増井浩俊投手(25)も川崎市内の野球部寮で、契約金5000万円、年俸900万円で仮契約を交わした。(金額は推定)

 仮契約を交わした川口は開口一番「幸せです」と笑顔を見せた。与えられた57番は決して小さい数字ではない。だが「57を見て『川口だ』と言ってもらえたら、それほど幸せなことはない」。「57=川口」を定着させるよう意気込んだ。

 日帰りで静岡市の実家に戻ると、父晃史さん(50)に「6位という数字もお前らしい。そこからまたはい上がる姿を見せてくれ」と言われた。静高時代に左肩を痛めて早大準硬式に進むも、そこからはい上がった過去がある。育成枠を含む全入団8選手の中で、社会人は1人しかいない。「僕は下から来た人間。意地は絶対に見せないといけない」と力強く言い切った。

 この日、朝5時に起きて工場周辺を走った。見上げると、大きな「しし座流星群」が目に入った。川口の星座もしし(獅子)座。「ちょうど良いめぐりあわせ。思い出の日になりました」。記念すべき11月18日、川口がプロ選手になった。

 日本ハムと仮契約を結んだ増井も「やっと契約できてホッとしています」と喜んだ。最速150キロの速球と、今年から持ち球として投げるようになったカーブ、フォークの縦の変化球が高く評価されての5位指名。日本シリーズを見て、熱狂的なファンに心打たれたといい「今の実力がどこまで通用するか分からないが、持っているものを出し切って挑戦したい」と意気込んだ。入団発表は21日。