ジョーさんと、海釣りコミュニケーションだ。阪神にドラフト4巡目で指名された西条・秋山拓巳投手(18)が27日、愛媛県西条市内のホテルで契約金4000万円、年俸600万円で仮契約を結んだ(金額は推定)。阪神側は黒田編成部長らが出席。最速150キロを誇る「伊予ゴジラ」改め「伊予ビッシュ」は、90センチのスズキを釣り上げるなど、海でも豪腕ぶりを発揮。海釣りは新加入の城島と共通の趣味だ。大先輩に野球ともども教えを請う。

 秋山が城島弟子入りを熱望した。「去年までメジャーとしてやっていて、テレビで見ていても投手のことを思ってくれている。近いうちに受けてもらいたい」。2人には共通の趣味がある。海釣りだ。中3夏にブラックバス釣りにはまって以来の趣味が、高校野球を引退してから解禁になった。9月末に自己最大となる90センチのスズキを釣り上げた。「この時期はスズキや太刀魚ですかね」。愛媛の海事情を解説した。

 城島も投手との意思疎通を重要視している。「いろんな経験をしている人なので、悩んだり、分かんないことがあったら、話を聞けるなら意欲的に聞いていきたい」。緊張と恥ずかしさを抑えながら、胸の内を語った。自主トレでは40分間の走り込みが日課。投球練習も週に1回、立ち投げ程度で行い、肩を休めることはない。「今日は緊張せず話せました」。真っ黒に日焼けした表情には、笑顔が戻っていた。