立浪さんの背中を追います!

 中日2位指名のPL学園・吉川大幾内野手(18)は28日、大阪・富田林市内の同校でPL、竜の大先輩になる立浪超えを誓った。

 「すごく尊敬しています。立浪さんのような技術も人間性も素晴らしい選手になりたい。新人でスタメンが1番の目標。2、3年かけて体作りというのではなく1年目から活躍したい。新人王を取ってみたい」。

 大先輩は高卒1年目の88年に開幕スタメンを勝ち取り、新人王も獲得。吉川が高校入学後からあこがれを抱く存在だ。09年の現役引退時に放送されたテレビの特集番組は、ネット動画サイトでチェック。自分と同じ、決して大きくない体で活躍する姿に感銘を受けている。

 高校通算24発、50メートル5秒9。遊撃、中堅をそつなく守れ、遠投115メートルと潜在能力は高い。現在は週3回ペースで5時間前後ジムにこもり、肉体強化中だ。「立浪さんと同じ道を歩んで、超えたいという気持ちがある。厳しいけど努力していきたい」。趣味は中学から始めたドラム。文化祭でバンドを組んだ経験もある。多才な男が野球道を究めようと、名古屋の地に降り立つ。【佐井陽介】