みちのくの鉄腕は、どこでも、いくらでも投げます。ドラフト会議でロッテから3位指名された七十七銀行・小林敦投手(24=東海大)が1日、仙台市・七十七銀行本店で永野チーフスカウト、井辺スカウトから指名あいさつを受けた。来季を25歳で迎える小林は「開幕からやっていきたい」と、1年目からのフル稼働を誓った。

 最速148キロ、スライダー、フォークなど4種類の変化球を操る本格派。9月1日の都市対抗野球1回戦NTT東日本戦では延長11回の末に1-2と敗れたが、10回1/3、162球を投げきった。この試合をネット裏から視察した永野チーフスカウトは「外角低めに145キロを超える真っすぐを投げられる。ピンチの時に抑えられるピッチャー。今は分業制というか適材適所もあるので」と、中継ぎの適性も評価する。

 先発から抑えまで経験がある小林は「一通りやったので、それなりに対応できると思う」と、意欲を見せる。10月21日の日本選手権予選JR東日本東北戦では、延長17回、250球を投げて0封した。パリーグの新人最多登板記録は、09年ソフトバンク摂津正投手(28=JR東日本東北)の70。肩のスタミナには自信を持っているだけに、出身チームは七十七銀行だが、登板試合「77」の新記録樹立も夢ではないかもしれない。