静岡学生野球リーグの常葉大浜松・山下大輝投手(4年)が24日、東海地区大学野球連盟にプロ志望届を提出した。同大および同リーグからの提出者は、10年の星山広宣投手(シティライト岡山)以来。10月24日のドラフト会議で指名されれば、同大初のプロ選手となる。同リーグでは、09年にともに日大国際関係からヤクルトに指名された松井淳外野手(5位)と麻生知史内野手(育成2位も昨年引退)以来だ。山下は「一番評価してくれるところならどこでもいい。あとは待つだけ」と語った。

 飛龍から進学した山下は、1年春から先発デビューするなど活躍。昨秋には、浜松大の名で臨んだ最後のリーグ戦で18季ぶりの優勝に導いた。今春の開幕戦では自己最速の146キロを計測した右腕。「高校の時はこんな日が来るとは思わなかった」と、4年間の成長の評価を待つ。

 もちろん、その前に秋2連覇を目指す。「リーグで負けない試合をすれば、評価も上がると思う。まだ成長できるし、大きな1カ月になる」と力を込めた。チームは現在2位ながら勝ち点は落としておらず、首位の日大国際関係との差はカード数の違いによるもの。最終週の決戦を制し、その後の東海選手権以降の戦いも勝ち抜く覚悟だ。

 ◆山下大輝(やました・ひろき)1991年(平3)7月9日、浜松市生まれ。小4で篠原グリーンズに入り、野球を始める。篠原中2年まで捕手で、3年から投手。飛龍では1年夏からベンチ入りし、同年秋には1番を背負う。2年夏には4強に貢献した。3年夏は3回戦敗退。大学では1年春から先発。176センチ、83キロ。右投げ右打ち。血液型B。