<阪神大学野球:大産大3-0帝塚山大>◇7日

 大産大と天理大が連勝し、勝ち点を挙げた。大産大は3回に森太盛外野手(3年=神戸弘陵)らの適時打で2点を先制。今秋ドラフト候補の山本洋行投手(4年=神戸北)が12三振を奪い、今季4度目の完封で4勝目。首位の大体大、関西国際大と並ぶ勝ち点3を挙げた。

 今秋の成績を見れば大学生のドラフト候補トップクラスだ。山本洋が帝塚山大に三塁を踏ませず、4勝4完封。この日最速146キロの直球とツーシーム、チェンジアップで12三振を奪った。今季5試合で9月6日天理大戦の14個、27日甲南大戦の15個に続く2ケタ奪三振。「こういうイメージで投げたいと思った通りに投げられるイニングが多くなりました」と好調の理由を語る。

 神戸北時代から注目候補ながら、進路をプロ1本に固めたのは昨秋ドラフトのこと。九州共立大・大瀬良を追いかけ、1位で引き当てた広島田村スカウトの執念を報道で知り「見てくれている人はいるんや」と感じた。自分にもそういう人がいればと念じ、懸命にアピールを続ける。