巨人坂本に負けられない!
中日の契約更改交渉が12日スタートし、2年目堂上直倫内野手(20)は70万円減の780万円で一発サインした。06年秋の高校生ドラフト1巡目だが伸び悩み、今季出場は3試合止まり。自らの外れ1巡目で巨人入りした坂本勇人内野手(19)が大ブレークしたことに刺激され、巻き返しを宣言した。この日交渉した7選手はいずれも現状維持かダウンで更改。3位に終わった今季は各選手に厳しい提示が続くことになる。
これ以上、現状に甘んじている訳にはいかない。来季3年目を迎える堂上直がひとり立ちを宣言した。「開幕1軍が一番近い目標。キャンプでも最初から自分の力が出さないと」と、力強く変身を誓った。
06年の高校生ドラフトで中日、巨人、阪神の3球団が1巡目で競合した末、地元中日に入団。だが、ルーキーイヤーは1軍出場できず、1000万円だった年俸も850万円にダウン。今季は8月に1軍デビューしたががわずか3試合の出場にとどまり、年俸も780万円まで下がった。3年目こそ、ひと花咲かせたい思いが強まった。
ライバルの活躍も刺激になった。同い年の巨人坂本。ドラフトで堂上直の外れ1巡目だったが、今季全144試合に出場し、リーグ優勝の立役者になった。「最初は悔しかったけど、見ているうちに、ただ悔しいと思うだけじゃ意味がないと思うようになった」。自然と練習に力がこもるようになった。
環境の変化もある。今オフ、中日OBの父照氏が合宿所「昇竜館」の館長を退いた。共同生活を通して何でも気軽に相談できたが、そうはいかなくなった。「寮長が代わってもやることは一緒」と話していたが、文字通りひとり立ちが求められる。
1軍デビューとなった8月3日巨人戦で受けた本拠地の大歓声は今も忘れられない。「想像していた以上に期待してくれていると思った。来年は強い気持ちで、勝ちにつながるバッティングをして期待に応えたい」と、3年目の飛躍を誓った。【福岡吉央】




