真弓監督の背番号「7」を継ぐ今岡がプライドを捨てて復活を期す。阪神今岡誠内野手(34)が18日、甲子園クラブハウスで契約交渉に臨み、4000万円減の年俸1億6000万円で更改した。05年オフの同3億3000万円から3年間で半額以下になり、来季は打順にもポジションにもこだわらないでレギュラーを目指すことを宣言。なりふり構わず、首位打者、打点王の実績を忘れて試合出場を狙う。(金額は推定)

 吹っ切れた顔だった。今岡は、20%減の年俸1億6000万円で一発サインした。満足に働けなかった3年間と決別するように、はっきりとした口調で言った。

 今岡

 あれこれ主張できる立場じゃない。ポジションはどこでも、打順は何番でも、とにかく目標はあくまでレギュラーをとる。あと数年かやるという目標であるならば、がんばっていくしかない。

 09年を野球選手としての分岐点と位置づけた。下位打線でもどこの守備位置でも関係ない。試合に出るという野球選手の原点だけを求める。真弓監督は一塁へのコンバート案を披露しているが「何かのきっかけになれば。レギュラーを保証してもらえる立場じゃない。(春季)キャンプからレギュラーを獲得するために頑張っていく」と話した。

 期待を裏切った08年だった。開幕戦は5番だったが打撃不振が続いて2軍落ち。今季は55試合で打率1割7分2厘、7本塁打、29打点。03年に首位打者、05年は球団記録の147打点で打点王に輝いたが、近年の不振で年俸は05年オフの3億3000万円から半額以下となった。

 約1時間の交渉では金銭面ではなく、来季にかける熱意を訴えた。沼沢球団本部長は「この3年間の悔しさを彼なりの表現で聞いた。優勝に届かなかったのは彼がもう少しパフォーマンスを出してくれたらというのもある。彼を攻められないけど」。南球団社長も「さすが今岡というものを見せてほしい」と期待した。

 復活の手応えは今季終盤につかんだ。誕生日の9月12日ヤクルト戦、緊急昇格で同点2ランなど勝負強さを発揮。「9月にある程度ヒントをつかんだ。メンタル面もまだまだ成長していかないといけない」。試合に出るためガムシャラにアピールする。【益田一弘】