武田久、北村弁護士が“勝訴”-。日本ハム武田久投手(30)の2度目の契約更改交渉が25日札幌市内で行われ、人気テレビ番組「行列のできる法律相談所」の北村晴男弁護士(52)が代理人として同席、500万円増の1億1500万円(金額は推定)プラス出来高払いを勝ち取った。武田久は4勝7敗21ホールドと昨季より成績を落としながら増額に成功した。これなら「代理人」でも順番待ちの行列ができる?
幾多のテレビ出演でも顔色一つ変えなかった北村弁護士に、安堵(あんど)の色がにじんだ。初めてプロ野球の代理人を務め、プラス評価を勝ち取った。「楽しい交渉でした。普段の仕事はお互いの利害があって対立しているので…。アップ?
それは本人の成績によるものだから」と振り返った。
武田久は今季、4勝7敗21ホールド、6セーブで防御率は4・40。疲れが出たシーズン後半には調子を落とし、黒星が膨らんだ。評価の難しい中継ぎ投手。セ・リーグでは69試合に登板し、最優秀中継ぎ投手に輝いた阪神久保田でさえ、安定感の低下を理由に1000万円ダウンとなっていた。
武田久もピンチか-。だが、球団側も認めている3年連続60試合以上に登板している点と、それに伴うブルペン投球回数を焦点に、前回の交渉からの上積みを勝ち取った。代理人費用を支払う武田久にとって、500万円増がどれだけのメリットになったかは定かではないが、会見中には「感謝しています。去年までは精神的に疲れる部分があったから。ありがとうございました」と武田久から、頭を下げられる一幕もあった。
電話、メールでのやりとりで出来高項目の詳細も詰めており、この日はわずか30分足らずで決着。対峙(たいじ)した島田チーム統轄本部長も「交渉というものはほとんどしていません。笑いも起こっていましたよ。今まで弁護士の先生というと対決姿勢という感じがあったけど、今回はそういうのがなかった」とご機嫌。北村弁護士のとった柔和路線は作戦成功だった。
北村弁護士は、来季以降についても「仕事なので、依頼があれば喜んでやる」と前向き。さらに「シーズンを通して見ていた方が、あの試合がどうだったと話ができるし、(交渉に)深みがあると思う」と、野球好きらしく“代理人業”にも時間をかけて準備する考えを示していた。【本間翼】



