ソフトバンク和田毅投手(27)が25日、福岡ヤフードーム内の球団事務所で契約交渉に臨み、1000万円アップの2億3000万円(金額は推定)で更改した。今季は8勝8敗でプロ6年目にして初めて2ケタ勝利を逃したが、球団の査定で“実質11勝”と評価された。交渉では若手選手の食事環境改善を訴えるなど、杉内と並んでチームの最高年俸投手となった自覚ものぞかせた。

 約60分間の交渉を終えると、白い歯を見せて会見場に現れた。「少しだけ上げてもらいました。(アップ幅は)『微』です」。最下位だけに大幅増はならずも、納得の表情だった。今季は8勝に終わったが、角田球団代表は「チーム内勝利で3勝ぐらいプラスした」と説明。延長10回を無失点に抑えながら勝ち星がつかなかった8月31日西武戦などが実質的勝利と認定され、希望通り2ケタ勝利と同等の評価を勝ち取った。

 若手の待遇改善も訴えた。「寮を出て独り身だと、ナイターの後に(栄養のある)食事ができない」と指摘。ドーム内での夜食提供や飲食店との提携など救済案を示し、球団側から「検討する価値がある」と回答を得た。「僕には関係ない話だけど、チームで強くなるために」。チームの最高年俸投手となった自覚の表れでもあった。

 来季はWBC日本代表とホークスの双方で活躍が期待される。「何が何でも勝ちにこだわりたい」。“実質”ではなく、真の勝利を積み重ねていくつもりだ。【太田尚樹】