能見に続き、大幅昇給!

 阪神狩野恵輔捕手(26)が5日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、2500万円増の4000万円で1発サイン。「キャッチャーとして評価してもらったのが1番うれしい」と、さわやかな笑顔を振りまいた。

 「真弓監督フレッシュ大賞(M―1)」をともに分け合った能見は、投手最高評価で3200万円増を勝ち取った。一方の狩野も負けてはいない。1500万円増の桜井を抜き、2500万円増は現時点で今オフ野手最高の昇給額だ。今季は開幕からスタメンマスクをかぶり、右ひじ痛で出遅れた矢野の穴を必死で埋めた。自己最多の127試合に出場し、チーム2位の10盗塁も記録。沼沢球団本部長は「野手ではトップクラスの評価。今季は彼が正捕手だった」と絶賛した。

 ただ、来季はイバラの道が待っている。メジャー帰りの城島が新加入。出番が減るのは確実だ。同本部長は「城島が入って、勝負してくれればいい」と発奮を期待するが、本人は現状を冷静に分析済み。「もちろん、厳しいことは分かっている。FAで来られた城島さんに勝つのはなかなか難しいし、矢野さんもいる。でも、厳しいのは毎年変わらない。負けないように自分の特長をもっと出さないと。(アピールする部分は)打撃、走塁です」。

 今オフから阪神選手会の新役員にも選出され「気になったことを(球団と)話させてもらいました」と自覚もたっぷり。若手を引っ張る立場となり、生き残りに必死だ。(金額は推定)