来季は「江夏超え」200セーブでVじゃ!

 広島永川勝浩投手(29)が15日、広島市内のマツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、現状維持の1億6000万円でサインした。今季は36セーブを挙げたが、6敗(3勝)を喫するなど不本意な成績だった。これまで通算163セーブで、来季は大台の200セーブが目標になる。球団の大先輩に当たる江夏豊(193セーブ)の記録も射程圏内だ。(金額は推定)

 不動の守護神に新たなモチベーションが生まれた。リリーフ一筋でマウンドに仁王立ちする永川の視界に入るのは「200」という区切りの数字だ。今季は36セーブを挙げ、歴代6位の通算163セーブまで積み上げた。残り37個で届く大台への意欲を口にした。

 「(達成は)したいと思いますけど、試合の状況もあるし、僕も失敗しないことが前提になります。失敗を限りなくゼロに近づけるようにやりたいですね」。

 歴代記録の一つ上には通算5位193セーブの江夏もおり、200セーブとなれば、広島でも活躍した偉大な先輩も超える。この日の席上では「結果が出ているのは1年おきだ」と指摘された。今季を振り返れば、反省点も多い。

 永川の配球の中心は速球とフォークの2種類だが、今季は狙い球を絞られ、打者に痛打されるケースも目立った。鈴木球団本部長も「抑えとして安定感がなかった。安打を打たれて、抑えとして物足りない。(大切なのは)3人で抑えること」と説明した。今季は56試合に投げ、被打率は2割4分8厘だった。好調だった昨季は1割5分8厘。1割近く悪化しており、本調子でないことの表れだ。

 「今年はよく安打を打たれましたから。(6敗も)抑えとして良くない数字だと思っている」と反省が口を突く。宮崎・日南秋季キャンプでは新球カットボールにも挑戦。投球の幅を広げる工夫も始めており、来季は中日岩瀬を追いかける形で、史上2人目の4年連続30セーブ以上を目指す。

 投手陣の柱として、リーダーシップも発揮する。チームの選手会副会長に就いており、球場の環境改善も訴える。「ブルペンのクーラーであったり、シーズン中から(球団も)考えてくれている。夏は結構暑かったので」。マツダスタジアムのブルペンは蒸し暑さが難点だったが、来年から快適な空調に変わる予定。

 頭は涼しく、心は熱い状態で出番に備えることができそうだ。「みんな優勝することしか考えていない。僕自身、優勝するために自分のできることをやって、1年間チームの力になれたと思えるシーズンにしたい」。リリーフエースの威信にかけて、巻き返しを図る。【酒井俊作】