来季で決める!

 日本ハム稲葉篤紀外野手(38)が29日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、年俸2億円プラス出来高払い(金額は推定)の2年契約でサインした。「どんな形でもサインしようと思ったが、その中で複数年という最大限の評価をしてもらった」と球団側に感謝した。

 年俸5000万円減だが、球団の配慮で、あと158本に迫った2000本安打を確実に達成するための複数年契約。それでも「1年でいける数字だし、何とか1年で2000本安打を打てればいい」と“早期決着”宣言。島田球団代表も「一番は来年達成してもらうこと」と期待した。

 今季は日本ハム移籍1年目以来、5年ぶりに打率が3割を切った。「打点(79)、打率(2割8分7厘)、本塁打(16)、どれ1つ納得がいかない」と振り返った。2年契約で少なくとも40歳シーズンまでの現役生活が決まり、来季の主将も内定済みでチームリーダーを担う。

 もちろん、来季のチーム日本一が最大目標。「もう1度、1勝、1球を大事にやっていかないといけない。優勝&2000本?

 それがベスト」と力を込めた。来季17年目のベテランは、2年間という“保険”を手に入れたが、来季中の大台達成を見据えていた。【村上秀明】